スポーツは身体と脳にどのような効果をもたらすのか。

ウェルネス

自粛期間中にカラダを動かすことの重要性を改めて感じた方も多いはずだ。しかし、スポーツは本当に私たちが期待するほど心身にいい効果をもたらしてくれるのだろうか。

今回は、スポーツが私たちにもたらす影響について紹介していきたい。運動を行うことの重要性を知っておくことで、よりいっそう自分の好きなスポーツが楽しめるはずだ。

スポーツがもたらす心身の効果

身体的効果

これは言うまでもないが、健康的なカラダをつくれる。特に若いときに行う運動にはさまざまな身体的効果が得られるという。日常的にカラダに力が加わることで、骨の強化や筋力アップが期待できる。特に強いパワーを発揮する筋肉が発達するが、スポーツによってそのスポーツ独自の筋肉が付いたりする。筋肉が付くだけでなく、日常的にカラダを使うことで、関節や筋肉が柔らかくなる。

また、病気のリスクを下げる効果もある。運動をすることで善玉コレステロールが増え、悪玉コレステロールが減ることで動脈硬化や脳卒中などの病気を予防したり、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを減少させる。私たちがなに不自由なく幸せに生きていくためには、健康的なカラダづくりが欠かせないのだ。

心理的効果

運動をして爽快感や達成感を感じた経験がある方も多いのではないだろうか。これは、エンドルフィンなどのさまざまな化学物質を分泌されることで得られるものだ。これらのホルモンが分泌されると、いわゆるランナーズ・ハイといわれる多幸感を引き出すことができる。エンドルフィンが増加し、運動が継続されると集中力が高まり、ストレス解消や認知症などの予防にもなる。

研究結果によると、スポーツによる心理的効果は、趣味であれ、競技であれ、自尊心や自信を高めることがわかっている。学校スポーツへの参加も最長4年間にわたって鬱症を患うリスクを下げるという結果も出ている。

スポーツを通じて身に付く力

継続する力が身に付く。

楽しさが一つのモチベーションになり、長期にわたってそのスポーツと向き合うことになるが、楽しいだけではない。ライバルに負けたり、自分が上手くいかなければ悔しい思いをすることも多い。でも、長期にわたって自分の愛したスポーツを簡単には諦めきれない。スポーツを継続したあなたの経験が、学業や仕事、あらゆる面において簡単には諦めない強い気持ちをつくる。継続は力なりだ。

チーム意識を養う

同じチームメイトを信用したり、助け合いながら共通のゴールに向かって努力することで、自然とチーム意識を養うことができる。一緒に努力したチームメイトとは、友人として一生の関係になることも多い。

さらにチームに貢献することで心が満たされたり、スポーツの楽しさを実感することで、運動がライフスタイルの一部になる。これによって、運動をするという習慣を身に付けやすくなり、心身の健康が保たれる。

成長志向を強化

仲間やライバルと競い合いながら、カラダを鍛え、技を磨くことで自分の中の成長志向を強化することにつながり、たとえ上手くいかなくても、「練習を継続していくことで、いつか花が開くはずだ」というポジティブシンキングが身に付くのだ。試合で勝利したり、成功するという体験を味わうことでその成長志向はさらに強化されていく。

挫折からの学び

これは、人生観に最も影響するスポーツの長期的な効果の一つだ。ミスや敗北を受け入れる体験は立ち直る力を養うことにつながり、学業や仕事面など人生のあらゆる面において役立つ。さらに、課題を乗り越えるのに必要な自己意識を培うことができる。試合に勝てなかったり、自分が上手くいかなくても、スポーツの体験そのものに本当の価値があるのだ。

参考文献

リー・ラゴス , ジャスパル・リッキー・シン 2016年「スポーツは身体と脳にどのような変化をもたらすのか